土蔵ギャラリー



水野浚治の切り絵

ワイルドベリー店主の父、水野浚治は大正4年(1915)、東京神田に生まれました。若いころから、英語に興味を持ち外交官になることを志していたようです。1991年に「切り絵で見た日本」という画集を出版した時、海外に日本の美、切り絵の文化を紹介することを自分の使命と考え、自ら英文で解説を書きました。ちなみに戦後いち早く通訳ガイドの資格をとりました。その後、国税専門官試験に合格し、東京国税局に勤務し「在外日本人、外国人、外国法人の所得税(法人税)とその実務」をいう本を1996年に出版、注目を集めました。公務員退職後は税理士資格をとり、65歳より切り絵の製作を独学で始めました。2006年90歳で亡くなるまで、約200点ほどの作品を残しました。
「切り絵で見た日本」という画集を見ると、水野浚治が国際人であり、日本の文化を海外に英語で伝えようとしていたことがわかります。息子である博志は父の作品を展示するため、糸島市末永に「伊都きりえギャラリー」を開き、その作品のプロデュースに努めてきました。その作品は海外で高く評価され、平等院、龍安寺、京都御所、大徳寺大仙院などでオフィシャルポストカートになりました。

ティファニーのステンドグラス

水野浚治の切り絵

二層天井の骨組み

個室レストラン